【ドンツキハウスの今】♯2 リビングの木製窓(ドンツキ DIY)
※2016年12月に竣工した、事務所兼自宅の「ドンツキハウス」の現在の様子をお伝えします。
毎回場所を絞って経年変化の様子や、設計時に考えたことと実際の使い方との照らし合わせなどにフォーカスを当てていきます。
我が家のリビングに広がる木製窓。
コーナーまたがって広がりがあり、とても気に入ってるところです。
アルミサッシでは出せない空間だとおもいます。
しかし当然木製には木製のデメリットがあります。
この面だけ雨で外側が変色しだしてきてます。
どしゃ降りのときはすこし水が染み込んでるのがわかります。
他のバルコニーに面した部分は大丈夫です。
というのも他の面はしっかりと軒が出ているので雨からちゃんと守られています。
この面だけは軒がほとんど出ていないため、直接雨が当たるというよりガラス面に当たった雨がつたってきて濡れてしまってます。
設計段階から不安要素だなぁとは感じていたのですが。やはりあまりよくなかったようです。
軒の出がしっかりと深いことは日本の気候の中で大切で、外壁や窓を守ってるんだと再認識しました。
よくほとんど軒の出ていない住宅が最近増えていると思いますが、実は外壁材が汚れにくくなり、窓サッシが水に強くなった今の技術があるからできることなんですね。
逆に言うと古来どおりしっかり軒を深くとって外壁を守ってあげると、木製窓や白壁などの水や汚れにそこまで強くないモノも用いることができるとおもいます。
木製窓を使うときはしっかりと軒を出すだとかの対策をきっちり取らないといけないです。
この家は僕自身が設計者としての実験や体験ができる。というのが大きな目標の一つだったので、とても実りある点ではあります。
とは言えこのままじゃ具合が悪い、もうすぐ梅雨になって雨が多くなるとますます木の劣化が進んでしまいます。
そこでDIYすることにしました。
元が木で、分かりやすい仕組み(というか自分で図面引いている)なので、後から手を加えることも容易です。
ホームセンターで買ってきたのはアルミの不等辺アングルとアルミのフラットバー、それと一番強そうな両面テープです。
これを使ってどうしたのか、はまた次回に書きます。